


ようこそのお運びで、厚く御礼申し上げます。
京都府 宇治市の、石末 辻本石材店 四代目 辻本 登志海でございます。
先日の6/3に引き続き、Anne-Sophie Mutter(アンネ=ゾフィー・ムター)氏(※以下敬称略)
ジャパンツアーの最終日へ行った時のことでございます。
5/31:札幌コンサートホールKitara大ホール(欠席)
6/1:兵庫県立芸術文化センター(欠席)
6/3:東京オペラシティコンサートホール(出席)6/4:サントリーホール(出席)出席率50%!・・・次のジャパンツアーでは皆勤賞を狙いたいものです。
ヴァイオリンの女王 3年ぶりの来日公演!
アンネ=ゾフィー・ムター ~ヴァイオリン・リサイタル~
サントリーホール公演、2013年6月4日 19時開演。
Anne-Sophie Mutter (アンネ=ゾフィー・ムター)(Vn)
Lambert Orkis(ラルバート・オルキス)(P)
Suntory Hall(サントリーホール)
サントリーホールには一度は行ってみたいと、常々思っておりましたので、
そういう意味でも今回のコンサートは、初物尽くしでございました。(笑)
それにしても、サントリーホールは素晴らしい音響でございます。
演奏者は程よい響きで、気持ちが良いことでございましょうね。
ただ、どちらかといえばソロリサイタルよりも、
フルオーケストラ編成の方が、ホールの良さがより実感できそうでございますね。
Anne-Sophie Mutter (アンネ=ゾフィー・ムター)
Suntory Hall(サントリーホール)公演
この日の、演目は
・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379
W.A.MOZART:Sonata in G major,K.379
第1楽章:Adagio-Allegro
第2楽章:Theme and Variation:Andantino Cantabile
・シューベルト:幻想曲 ハ長調 D.934
F.SCHUBERT:Fantasy in C major,D.934
第1楽章:Andante molto
第2楽章:Allegretto
第3楽章:Andantino
第4楽章:Allegro vivace
・ルトスワフスキ:パルティータ
W.LUTOSLAWSKI:Partita
・サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 Op.75
C.saint-saens:Sonata No,1 in D-minor for violin and piano
第1楽章:Allegro agitato
第2楽章:Adagio
第3楽章:Allegretto moderato
第4楽章:Allegro moltoこの日のプログラムは、前日のクライスラー(KREISLER)&トークショーが、
サン=サーンスのソナタに変更になってございます。
ムターの音源を探し回りましたが、このサン=サーンスの録音記録は無いようでございます。
他のアーティストの演奏を聴いたことがありましたが、曲の構成自体は
「いかにもムター向き」の曲であることは間違いございませんので、
そういう意味でもこの2日目のプログラムはとても楽しみでございました。
サン=サーンスといえば・・・有名なナンバーですと「白鳥」でございますね。
シャルル・カミーユ・サン=サーンスCharles Camille Saint-Saëns(1835-1921)は
作曲家としては86才という長生きをされた方でございますが、
ヴァイオリン・ソナタは生涯で2曲しか残されただけだそうでございますよ。
ドイツでは、サン=サーンスは「サロン作曲家」というネガティブな評価をされていますが、
このヴァイオリン・ソナタからは“サロン作曲家”等というという要素は感じません。
とても繊細。そして技巧的なテクニックだけを見せるのではなく、
ピアノパートとの対話、絡み合いが印象的な曲でございます。
今でもはっきりと記憶に残るシーンは、第4楽章:Allegro molto(非常に速く)
に入る前に、弦を操る左手を後ろに回し体の外側へ腕をストレッチしたかと思えば、
Allegro moltoにしては少し早すぎるのではないかというテンポ。
しかし、流石はムターです…。見事な演奏でございました。
演奏後に爽快感さえ感じておられるようにお見受けしましたが、
聴いている私まで爽快な気分に♪
そんな演奏でございました。
演奏後は「ブラボー」という嵐が止まなかったのは言うまでもございません。
そういえば客席に、テノール歌手の秋川 雅史さんのお姿もお見かけ致しました。
Méditation from Thaïs.この日のアンコール曲は、なんと3曲!
ブラームスのハンガリー舞曲より、第1番・第2番に引き続き、
何気にYoutubeを検索したときにHitした、マスネのタイスの瞑想曲でございます。
この曲は、学生時代にSoprano Saxophoneにて演奏をした曲でございまして、
懐かしい思い出と共に、ムターの甘く歌うメロディーにメロメロでございました。(笑)
サントリーホールでは、この音源よりも更にゆったりとしたテンポで演奏されていました。
音楽は「生き物」ですので、演奏環境や客席の雰囲気で同じ曲であっても曲想が変わります。
この時のムターの演奏は実にリラックスした雰囲気で、日本での全てのプログラムを無事に終えた満足感と、
そしてまた会いましょうというメッセージにも聞こえました。
2日連続のコンサートでございましたが、一番心身が震えた瞬間でございました。
素晴らしかったです。
Anne-Sophie Mutter サイン会にて
この日は、演奏会終了後にムターのサイン会がございまして、
ロビーにて購入したCDとプログラムに直筆でサインをしていただきました。
1サイン/人 という制限付きでございましたので、
ゆきちゃんにも手伝ってもらいました♪
サイン会に並んでおられる人数が半端なく大勢いらっしゃいました。
そんな中、ムターは一心不乱にひたすらサインをし続けておられましたので、
握手や記念撮影などは無理でございましたが・・・
サインをいただいた2点は家宝にします♪
ヴァイオリニストという職業は、年齢を重ねる毎にテクニックの衰えが顕著に表れる楽器の為、
音楽界の中でも非常に短命な職業だと云われています。
ムターからもちらほらと、その衰えを感じさせるところがございましたが、
彼女の場合はしっかりと芯の通ったムター節が健在でございました。
これぞ、Anne-Sophie Mutter!という良いコンサートでございました。
またの来日を心からお待ち申し上げております。

今日はこの辺りで・・・
御閲覧ありがとうございました。
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石末 辻本石材店 四代目代表 辻本登志海
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