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茨城県 真壁にて「真壁石」の丁場見学を致しました。




ようこそのお運びで、厚く御礼申し上げます。

京都府 宇治市の、石末 辻本石材店 四代目 辻本 登志海でございます。



6月末に、茨城県の真壁へ丁場(ちょうばと読みます)へ見学に行きました。

私、四代目より当社の取り扱い品目に入れる予定の石材でございます。

一度も丁場へ足を運んだことが無く、絶対見ておかなければならない!

と思っていましたが、この度やっと見に行くことができました。


今回、見学させていただきましたのは、茨城県桜川市真壁町の長岡石材様です。


長岡石材・真壁長岡細目の丁場
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いかにも丁場!って感じの場所です。


採掘に必要な重機等
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何気に沢山おかれているこの重機ですが・・・とても高額なんです。

物にもよりけりですが、7桁~8桁します。


石にはしる「なぜ」
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白い帯状の模様。

これを「なで」若しくは「なぜ」と呼びます。

本来の石目と異なりますので、この模様が入っている部分は製品に使用しません。


火薬
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これは、何に使うものかお分かりでしょうか?

玉石という巨大な形の石を割るために使う爆薬です。

鉛玉のような物、これは散弾銃の弾の粒を大きくしたような物です。


火薬を詰める作業の様子
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石に穴を空けて、先程の弾と火薬を交互に詰めていきます。

詳しくは、次の動画をご覧下さい。





熟練の職人さんが手際良く火薬を仕込みます。

この次の動画は、発破の瞬間です。





通常、どこの丁場でも見学客は発破の瞬間には丁場へ入らせてもらえません。

当然の如く、極めて危険だからです。


今回は、発破が小規模なこと・京都から見学に来たということで、

丁場の親方の特別なお取り計らいで、見学させていただけることになりました。

但し、かなり離れた場所からという条件でした。


ズーム機能の無いリコーのGRで撮影した為、分かりにくいかも知れません。。


発破後①
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発破後の玉石の様子です。

流石!というか当たり前ですが、運び出しやすい様に上手く割れています。


発破後②
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一見、適当に穴を空けて割っているように見えますが・・・

石には木と同様に目合いというものが存在しまして、その丁場での熟練した職人が目合いを読み

どこにどう穴を空けて発破をしたら、こう割れるという緻密な計算の上に成り立っています。





小割りにした石材を、超大型のユンボを使用して運び出します。

この日は、降雨の後の為に地面がぐちゃぐちゃでしたので

操縦はいつも以上に難しそうに見えました。


発破後の運び出し①
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終始、長岡石材の親方さんが傍に居て頂いたおかげで、色々お話をお伺いすることが出来ました。

山から採掘した石材のうちどれくらいが墓石として使用できるか・・・

これを専門用語で「歩留り」といいます。これは、石種によって、物凄くバラツキがありますが

真壁石の細目は約3割とのことでした。3割というのは非常に厳しい率です。


発破後の運び出し②
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それでは、何故10割使用できないのか・・あとの7割は?といいますと、

「なぜ」若しくは「なで」と呼ばれる、本来の石目と著しく異なる模様や、発破時に石に入る発破傷、

元々岩盤に入っている傷が無い部分のみを、厳選すると3割程度しか製品にすることが出来ないのです。


これだけ、大掛かりな作業をしても、採掘した石の3割程度しか製品にできないので

何故に国産の石材が高価なものなのか、お分かりいただけると思います。


割りたての断面
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割ったばかりの断面は、一言で表すとめちゃくちゃ「青い」です。

これは、庵治石や大島石も同様ですが、割りたての石は空気に触れた瞬間はとても青いんです。

この色目が持続してくれると良いのですが、切削して研磨が終わる頃にはこれよりかなり薄くなります。


小割り作業はまだまだ続く・・
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先程、割った石を更に細かく割る為に穴空けをします。

製品になるまでの道のりは長いです。。。


次の採掘するための整備
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山をどんどん削っていくためには、道を作らないといけません。

大型のダンプが何度も何度も、往復して土砂や不要な石を運びます。


運び出し
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この作業は地味ですが、この作業をするだけでも大変な費用が掛かります。


お墓に使えない石
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ここに移動された石は製品にならない石です。

細かく砕いて砂利になったり、海や川などの埋め立てにも使われます。

親方曰く、この石は良く水を吸って吐くので水の浄化に貢献していると仰っていました。




今日では、京都だけでなく業界のほとんどの石材店が「丁場」等には足を運ばなくなりました。

しかしながら、当社ではお客様にお納めする云わば「一生もの」ですので、各丁場に赴き、

現場の生の声を聞いて、断層の状態が良い時期、悪い時期を見極めます。

悪い時期には、良い岩盤が出るまで待っていただくか、別の種類の石材に変更していただきます。

それは、ただ良い石材をお納めしたい。という信念があるからです。



当社では、厳選に厳選を重ね、最高の逸品をお納めできるように日々努力致します。

今後とも、この地道な努力は惜しまずに続けて参る所存でございます。



最後になりましたが、長岡石材様、見学の手配をいただきました関係各者様へ厚く御礼申し上げます。



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今日はこの辺りで・・・




~京都府 宇治市にて造園・石材工事・墓石の建立・お墓のリフォームならお任せ下さい~

石末 辻本石材店 四代目代表 辻本登志海

http://ishisue.com




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